ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ:価値は自分で決める。
バフェットが 11 歳、貯金 120 ドルから 40 年かけて最初の 1 億ドルを稼ぐまでの道のりをたどっていく内容。
バフェットの行った投資の中でも、彼の哲学形成に特に重要な影響を及ぼした 20 ほどのケースを詳細に考察していく。 バフェットの私生活などにはあまり触れられておらず、基本的にすべてケーススタディで構成される。それが他のバフェット本と違うところ。
投資家としてしっかり勉強したい人向けの本。
この本がよかったのは、
- バフェットの哲学の根幹にあるバリュー投資の父、ベンジャミン・グレアムの教え
- バフェットが どのように 成功と失敗をしてきたかと、そこから学んだレッスン
このふたつを学ぶことで、自分で納得のいく投資判断ができる基盤を得られたこと。
グレアムの教え
グレアムの教えは大きくは2つ:Mr.マーケットの話と、投機と投資の違い。
Hello, Mr.マーケット
Mr.マーケットはあなたの仮想のビジネスパートナーで、あなたとある株を50%ずつ出資して買っている。 Mr.マーケットは毎日彼の持ち分を売るか、あなたの持ち分を買い取ろうと、額を提示してくる。 ただ彼はかなりの気分屋その日の気分によって大きくその価格は変わる。
ある日はとても楽観的になっていてあなたの持ち分をかなりの高値で買い取ろうという。 と思うと次の日はかなり悲観的でもう足を洗いたいからといって超安値を提示してくる。
彼の提示する価格ははたして企業の価値と一致すると考えていいだろうか?
おそらくよくないだろう。
というわけで、Mr.マーケットに価値を決めさせてはいけない。 企業の株価と実際の価値は全くの別物。
価値は自分で調べて決める。
投機と投資の違い
マーケットが上機嫌なため株価が上昇していて、自分が買った価格よりも高い価格で他の人が買ってくれるだろうと期待して買う行為は投機。
グレアムの好きな投資先の決め方は、
負債の総額を大きく超える流動資産+安全性マージン これが保証できる株だけを買い、満足のいくリターンだけを目指す。
これが投機と投資を分ける。
バフェットの哲学
バリュー+将来性
グレアムの教えが根底にあると同時に、 後期になるにつれて、パートナーのチャーリー・マンガ − の影響などもあり次第に定性的な要素も重視するようになってくる。
つまり割安かだけでなく、ビジネスモデル、顧客に愛されているか、経営者は有能か、将来性があるかなどビジネスの質も重視する。
そしてバフェットは有能な経営者が結果を出せるように株主として経営にも積極的に参加して儲けている。 (こればかりは個人投資家の自分は少なくともすぐには活かせなそう。 ビジネスの勉強にはなった)
しかしバリュー投資家らしくものすごく慎重に投資判断をする事自体はずっと変わらない。
定性的な要素も大事・うわさを鵜呑みにせず自分で納得いくまで徹底的に調査する。
「株券を買っているのではなく、ビジネスを買っているということを意識する。 ということはビジネスをまるごと買う時と同等の注意を持って選ばなくてはならない。」
休むのもまた投資
必ず毎回バットを振らなくても良い。
マーケットが熱狂しすぎて買うべきものがないときは、何も買わなくていい。 自分のルールを破るときが負ける時。
高い時に売らなくていい。割安で買って、適正価格で売れば十分なリターンが得られる。
勝機の高い時には集中投資する。
そうして実は何度も投資しなくても、正しい投資判断が 2,3 回できれば資産が作れる。
まとめ
ひとつだけしかテイクアウトできないとすれば、
必ずバットを振らなくていい。
というのがしっかりと肝に銘じたいメッセージ。
2008 年のリーマンショックから 10 年連続で景気回復の今は誰もが楽観。
気になった企業をしっかり調査するとやはり割高の株が多い。
- 自分の計算した適正価格まで落ちて、割安と判断できたら集中投入する企業の「ウォッチリスト」
- 実際に投入する「現金」
この 2 つを増やしていくのが当面の自分の投資ポジションになりそう。
…っとはいえ、運用現金と知見を増やすための少額投資は続けるつもり。
納得いく銘柄が見つからないのに無理に投資はしないっていうのが折り合いの付け所かな。
こちらから買えます。